「真田小僧」は前回やった「佐々木政談」が始まるのかな、と思うようなまくらから入った。両方とも子供が主人公である。最近のこみちさんはまくらに自分の小学生の息子たちを話題にすることが多い。子供というのは存在そのものが落語のネタになる。
今日初めて全編の「真田小僧」を聴いた。これを聞くと題名の由来がわかる。今まで聴いた「真田小僧」はすべて途中で切ってあったのだ。
ネタ下ろしの「スキスキ金右衛門様」は講談ネタである。講談「赤穂義士銘々伝」から「岡野金右衛門 恋の絵図面取」を神田茜が脚色した話をこみち師匠が落語にしたものである。四十七士のひとり岡野金右衛門が大工の娘「おてか」を誘惑し、吉良邸の配置図を盗ませる、という話である。噺の主役は決して美人ではない「おてかちゃん」である。この「美人ではない」というところがキーワードになっていて、哀しくも心温まる展開になっている。
トリは「蒟蒻問答」。お馴染みの噺だが和尚役にこんにゃく屋の亭主ではなく、おかみさんを持ってきた。おかみさんのおこうが尼寺の住職に化けて珍問答を繰りひろげる。こみち師匠は嬉々として女住職を演じていた。
今日の観客数は30名弱。こみち師匠は「今日も満席ですねー」と喜んでいた。いつも明るい師匠である。
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