「ルスランとリュドミラ」序曲は歌劇がこれから始まるぞ、という華やかでワクワクするような期待を持たせるメロディである。曲が始まった途端、このオーケストラは音がよく出ているな、と思った。最後に指揮者が説明したところによると、団員は日本全国からベルリンフィルのオーデションに集まったメンバーであるとのことである。今回のコンサートは結成して初めてのコンサートである。
「チェロ協奏曲」。定番中の定番。ソリストの音が出た瞬間、チェロの音は暗くて深くて底が知れない悪魔的な音だなー、と思った。この時は知らなかったが、彼女は第一ヴァイオリンの遠藤健作氏の2才年下の妹だという。次の「交響曲第3番」では団員に混じってチェロを弾いていた。もちろん指揮者に紹介されるまでは気がつかなかった。
「交響曲第3番」。ベートーヴェンはこの曲で自分の交響曲を完成させたのではないかと思った。完璧な交響曲である。きっちりと構成されているが、そのなかに遊びも含んでいるのに気がついた。
指揮者の鈴木優人氏は軽快でメリハリの効いた良い指揮者だと思った。
アンコールは1曲目に演奏した「ルスランとリュドミラ」序曲であった。これは何度聴いても心がウキウキする。
このオーケストラの2回目のコンサートがあれば、ぜひ行きたいと思った。
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