「地縛霊」は笑二の新作である。あるアパートの部屋での男女の別れ話から始まる。女は男に出ていって、というが男は出ていけないと答える。ストーカーかな? と思っているとどうも様子が違う。女が「あなたは死んでいるんだから」と言ったあたりから、話は捻じれてくる。笑二得意の心霊噺である。
「らくだ」は怪奇噺か? と思ったが、主人公のらくだの馬さんがいきなり死んでいるのだから、そして死んだまま大活躍するのだから怪奇な話といえる。トリでもないのに長い噺をやって大丈夫かな、と思っていたら菜漬けの樽を抱えて歩いて行く途中魚屋に寄って、うまいオチをつけた。
トリは「景清」。あまり面白い話ではない。しかし、笑二は大熱演。失明した彫金職人の定次郎が観音様に願をかけ、視力を取り戻そうとする。100日お参りしたが、視力は戻らない。帰り道、突然襲ってきた雷と雨。雷にうたれた定次郎は・・・。 どこで景清が出てくるのかわからない。実はこの噺は長い噺で景清が関係してくるのは後半で、前半は出てこない。長い噺なのでたいていの落語家は前半で終えるので、景清の由来はわからなくなっているらしい。
来年真打に昇進する予定の笑二は今絶好調である。年末が正月にかけての高座は目白押しだ。12月30日と1月に高座に行く予定をしている。
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