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水星交響楽団 第70回定期演奏会

レスピーギ作曲による交響的印象「教会のステンドグラス」はあまり印象に残っていない。

ブルックナーの「交響曲第8番 ハ短調」は90分の大曲である。

第2楽章と第4楽章が印象に残った。

第2楽章の繰り返すリズムは耳に心地よかった。次から次へ吹いてくるそよ風や、池に落ちた葉が起こす波紋が徐々に外に広がってゆくイメージを思いながら聴いていた。

第4楽章ではティンパニが波紋を起こし、それが管楽器に伝わり、コントラバスに伝わり、最後にヴァイオリンに伝わりながら徐々に小さくなってゆく。最後はヴァイオリンのピチカートで消えていった。

水星交響楽団 第70回定期演奏会

ブルックナーは音楽で自然を表現する。

「交響曲第8番」の終わりの部分がなんともいえない。まるでスケーターが氷を砕きながら、キュッと止まるように小気味よく終わる。

指揮者の斉藤栄一氏はこのオーケストラを完全に手の内に入れている。メリハリの効いた指揮ぶりと的確な指示は、音楽とは別の部分で心地よかった。

浪漫派から現代音楽につながる中間に存在したマーラーとブルックナーは、わかりやすく明快な浪漫派と比べると、わかりにくく明快でもない。だが、求めても扉を開いてくれない現代音楽に対して、求めさえすればどこまでも扉を開いてくれる。筆者にとってブルックナーはそういう作曲家である。


 
(曲目)
   ・交響的印象「教会のステンドグラス」----- レスピーギ
   ・休憩 
   ・交響曲第8番 ハ短調----- ブルックナー
(演奏)
   ・演奏----- 水星交響楽団
   ・指揮----- 斉藤栄一

                
(時・場所)
 ・2025年12月27日(土)
 ・13:30〜16:00
 ・ミューザ川崎・大ホール


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