シューマンの交響曲第1番「春」はシューマンらしい華やかさとどこかキャッチーなメロディが合体した魅力的な曲である。オーケストラはシューマンらしさを存分に表現していた。
シューベルトの交響曲第8番「ザ・グレイト」はどの楽章も魅力的なメロディで構成されている。特徴的な第1楽章がはじまるとワクワクするものを感じた。
残念だったのは石崎真弥奈氏の指揮ぶりであった。サビの部分もそうでない部分も同じように振っていて、動作にメリハリがなかった。観客は指揮者の感情によっても動かされるので、平坦な部分と感情のままに指揮する部分を観客にも見せてほしかった。これは観客ばかりでなく、オーケストラの団員にも伝わるのではないか。
アンコールはメンデルスゾーンの「春の歌」であった。これは1小節聴けば誰でも知っているポピュラーなメロディである。
日曜日の昼間のコンサートに良い。非日常的な時間を過ごしている気分が観客同士にもなんとなく共有されている。コンサートホールから明るい戸外に出て、それぞれの方向へ歩き始める景色は良い。
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